災害時に利用できるフリーwifiの注意点や利用方法について知りたい!

2019年2月9日

「00000JAPAN」について

 

「00000JAPAN」の読み方は、ファイブゼロジャパンです。「00000」と最初に付けることで、SSIDの検索結果上位に表示されるように意図されており、そこに「JAPAN」を追加して、海外からの救援者にも認識されやすい名称となりました。

 

では、この「00000JAPAN」とは何かということですが、地震・台風・洪水などの大規模災害が発生した際に、被災地において情報収集や安否確認などの連絡手段用として、無料で開放される公衆無線LANサービスのネットワークのことです。

 

2011年3月、東日本大震災という未曽有の大規模災害を受け、各通信会社・多くの企業や団体・地方自治体などが参画する無線LANビジネス推進連絡会にて、大規模災害発生時の被災者のために、通信接続手段のひとつとして利用してもらうことを目的としており、共通仕様・ガイドラインが整備されて、いよいよ運用が開始されたのは、記憶に新しい大地震である、2016年4月に発生した熊本地震からです。最近では、2018年6月18日に発生した大阪北部を震源とする大地震や、7月上旬に西日本を襲った豪雨、9月に発生した北海道胆振東部地震の被災地などでも提供されました。

 

災害発生直後では、インターネットがつながりにくい状態となります。そんな非常事態に、下記の情報提供を確認することができます。

 

・安否確認

・避難所情報

・交通情報

・給水情報

・トイレ情報

・帰宅困難者情報

 

スマートフォンはもちろんのこと、タブレット・パソコンなどの無線LANに対応している端末からであれば、契約通信会社に関係なく、だれでも無料でWi-Fiスポットの利用が可能となります。

 

利用方法

 

利用方法は非常に簡単です。スマートフォンやパソコンの設定画面にて、Wi-Fiをオンにした後、ネットワーク設定の画面から「00000JAPAN」のネットワーク名(SSID)を選択すれば、利用可能です。緊急時に素早く接続させることができるように、IDやパスワードの入力の必要はありません。先述しましたが、SSIDは数字やアルファベット順に表示されるため、このとき先頭に表示されるように0を5つ付けたのです。Wi-Fiスポットの設置場所は、各社のホームページにてチェックしてみましょう。ちなみに、ソフトバンク・NTTドコモ・auの主要3キャリア以外の格安SIM搭載のスマートフォンでも利用可能です。

 

いざ、災害が発生して「00000JAPAN」を利用することになったとします。利用できる期間としては、災害発生後72時間が目安なのだそうです。では、なぜ72時間なのでしょうか?それは建物の下敷きになるなどして重傷を負った人の生存率は、72時間を境に大幅に低下するといわれています。そのため、人命救助・被災者の救護活動を行う災害の初動対応期間ということで、72時間と設定されたようです。

 

ただし、提供終了のタイミングは、「携帯インフラの復旧状況に応じて各事業者等が無料開放の継続・終了を判断することが推奨される」と、ガイドラインに示されています。このように、はっきり72時間経過後に利用不可能となるというわけではないようです。実際に、2018年6月18日に発生した大阪府北部での地震では、地震発生日から6月26日早朝までの9日間にわたり、提供されました。

注意点

 

非常に便利で、いざというときにもインターネットにつなぐことができるということもあり、安心感のある「00000JAPAN」。ただし、それゆえの欠点も存在します。基本的にすべての被災者に無料開放するため、ID・パスワードが不要なのですが、それに加えて通信内容も暗号化されません。この状態は、悪意ある第三者が利用しようとした場合、カギのかかっていない人家に土足で簡単に泥棒に入ることができてしまうほどに、情報をたやすく盗める状態であるということです。大切な個人情報をハッカーなどに盗まれないために自身でできることといえば、「00000JAPAN」に接続している状態で、ネットバンキング・ネットショッピングの利用を行わないことです。被災して大変なときにネットでショッピングなんかしている場合ではないだろうと思いますが、実際避難所である小学校や体育館などに避難することになれば、いつ自宅に帰れるかは分かりません。ましてや、またいつ次の揺れがやってくるのかなどということもあり、仕事に行けるわけもなく、かといって危険地帯である自宅に帰るわけにもいかないといった状態では、気を紛らわすために、ネットショッピングサイトのチェックをする可能性もゼロではないのです。

 

また、銀行口座の残高も気になるところです。財布も持たずに体ひとつで家から必死に逃げ出した人であれば、ネットバンキングを利用することに違和感はないでしょう。こうした危険性を知らない人が、たまたま貸してあげたスマートフォンでネットバンキングを利用しようとしているところをもしも発見した場合、親切に教えてあげることが大切です。そのために、こちらの記事を熟読して、なぜ危険なのかを教えてあげてくださいね。

 

どうしても必要であるという場合には、VPN(仮想私設通信網)を使用するか、Wi-Fi設定をオフにしてから、携帯電話の回線を利用すると良いでしょう。また、悪意ある人間はあらゆる手を使います。「00000JAPAN」に似た名前の偽物のアクセスポイントを設定して、誤って接続してしまった人から情報を盗もうとすることも想定されます。騙されることのないように、細心の注意を払って利用することが必要です。評判が悪いなどということはないため、セキュリティ面だけ改善できれば今後利用の拡大が見込まれるのではないでしょうか。