あなたは大丈夫?Wifiを使った現在地測定サービスのリスク

2019年4月3日

Wi-Fiで現在地を追跡する仕組みについて

 

Wi-Fiだけでも現在地の追跡ができるのをご存知でしょうか。プライバシーの侵害に当たるのでは?と問題にもなっている現在地測定サービスのリスクについて考えてみましょう。

 

GPSを搭載していないAndroidやiPodでも位置情報サービスをオンにして、Wi-Fiに接続しているだけで、さまざまなアプリを使って現在位置を追跡や測定することが可能です。

Wi-Fiだけで現在地を追跡する場合、「Wi-Fiアクセスポイント」、「インターネットに接続できる環境」がそれぞれ必要です。さらに設定アプリの「位置情報サービス」をダウンロードし、Wi-Fiをオンにしておきます。

これで自分の居場所を相手に共有したり、反対に相手の所在地を確認できたりするのです。便利な機能のようにも感じますが、勝手に自分の居場所が“バレてしまう”恐怖も感じずにはいられません。まず、この「第三者に現在地の情報がわかってしまう」という機能に問題はあるのでしょうか。

 

位置情報を追跡されるリスクとは

 

Wi-Fiで現在地を追跡する仕組みを紹介しましたが、もし現在地を測定された場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。

 

アクセスポイントで収集された位置情報は匿名化されていてもさまざまな情報を結びつけることが可能です。そのため、毎日どこを通っているか、どこに行きつけの場所があるか、毎晩どこで寝ているかなどの情報を割り出すことができます。

 

ここまで細かく情報が知られてしまうと、個人が特定されてしまうことも考えられます。アクセスポイントの位置は引っ越しなどで変わることはあっても、設定を変更しない限り、情報はそのままです。

第三者がアクセスポイントの情報から定期的に位置を確認している場、その所有者が移動、転居したことまで分かってしまうかも知れません。

たとえスマートフォンを所持していなくてもWi-Fi対応のPCさえあれば、アクセスポイントの追跡は可能といえるでしょう。

 

◎位置情報が追跡されやすいポイント

実際に位置情報が収集されやすいポイントを見てみましょう。

 

・アカウントにログインする

サービスサイトでログインするたび、サービス運営側で利用状況の情報を得ようと収集しています。通常、インターネットに接続すると大まかな位置情報に関連するパブリックIPアドレスが使用されます。

 

ですが、パブリックIPアドレスだけだと、どこに住んでいるかなどの細かな情報は得られません。

 

・画像で位置情報を追跡する

FacebookやTwitter、Instagram、スナップチャットなどのSNSに投稿する際、タグを付けることでアカウントに位置情報が紐づけられます。そのほか、一般公開していない画像もアプリで位置情報が記録されることがあるので注意が必要です。

 

多くの場合、こうしたデータはプライバシーを守るために匿名化されますが、第三者がこれらの情報を結び付けて追跡することも可能性として考えられるでしょう。

特にInstagramやスナップチャットといった画像ライブラリーを開けるように設定しているアプリは要注意。ライブラリー内の画像から位置情報を読み取られるケースが報告されています。

・無料Wi-Fiを利用している

街中のカフェやお店で無料Wi-Fiに繋げる方も多いのではないかと思います。しかし、こうした無料Wi-Fiへアクセスした際、知らずに位置情報を送信している場合もあります。

 

すべての無料Wi-Fiに当てはまるわけではありませんが、Wi-Fiへ接続するにはアドレスや電話番号が必要なため、広告会社からの報酬を得る目的で情報を収集し、無料Wi-Fiを提供しているサービスもあります。

 

このような無料Wi-Fiを利用したからといって、居場所が細かく追跡される心配はないですが、あらゆるソースの情報を結び付けてプロフィールを構築することも可能なので、そうしたリスクも覚えておきましょう。

 

・スマートフォンの利用

位置情報へのアクセスを許可していなくてもスマートフォンは多くの位置情報を抑えています。タイムゾーンを自動で感知したり、紛失時に最も近くの基地局に接続したりするためにも位置情報は重要なデータです。

 

位置情報の追跡を防ぐには

 

Wi-Fiを使う場合は現在地情報を送信しない方法のひとつとして、VPNサービスを使用するのもおすすめです。ログインした時にどうしてもサイトがIPを記録しますが、地理的に正確な位置でないため、特定される心配がありません。

また、スマートフォンの利用で位置情報を記録させないようにするには、iPhoneの場合は設定画面でプライバシーを選択して、位置情報サービスをオフにしましょう。Androidも設定画面を開いて、セキュリティと現在位置情報をオフにすればOKです。

 

 

位置情報サービスは便利な点がありますが、リスクもいろいろ考えられます。しかし、リスクばかりではありません。子どもの持つスマートフォンで位置情報を把握することで、「今どこにいるのか」がわかるという、利便性もあるということは忘れてはいけません。それらのことをしっかりと把握しWi-Fiを上手に活用してくださいね。