5Gが導入されることによって変わる未来とは

2019年9月3日

次世代通信ネットワーク規格といわれている「5G」。なんとなく4Gと似たようなものだということはわかるけれど、果たしてどのようなものかを理解している人は少ないのではないでしょうか。

 

今回は5Gについてと、5Gが実用化された際に私たちの未来がどのような変化が訪れるのかをご紹介します。

 

◼️5Gとはどんなもの?

 

5Gとは正式名称を「第5世代移動通信システム」といい、1世代から存在する移動システムの最新版です。世代が上がるごとに性能が飛躍的に進化したといわれています。

 

4Gと5Gで通信速度に約10倍の差があることからも劇的な進化を遂げたことがわかります。

 

普通にインターネットを楽しむだけであれば、4Gでも十分です。なぜ5Gが必要とされているかというと、これからのインフラにおいて重要な役割を果たすと考えられているからです。

 

5Gはただ通信速度が速いだけではなく、通信のタイムラグも極めて少ないといわれています。遅延は1/10になり、このタイムラグの少なさが次世代のインフラを担ううえで大切なのです。

 

なぜなら、今後予想されている5Gによるインフラは、遅延が許されない場面が多数出てくるからです。

 

たとえば遠隔医療では、離れた場所からネットワークを利用して手術を行なう場合、少しの遅延がミスを生んでしまいます。最悪の場合は通信のタイムラグによって、患者の命を奪ってしまうかもしれません。

 

また、今後進化していく自動運転にも5Gが活用されるといわれています。その際に通信のタイムラグが発生したら判断の遅れを生んでしまいます。車は一瞬の判断ミスが命取りです。大事故を引き起こしてしまうことにつながるのです。

 

他にも、5Gは1平方キロメートルの範囲で同時に100万台の機器と接続が可能になるといわれています。1世代前の4Gと比べると30〜40倍になっているといえます。

 

近年のIoT社会では、今まではネットワークとは無縁だった家電がネットワークに対応し始めており、接続する機器はこれまで以上に増えていくでしょう。

 

◼️5Gが導入されるとどんなものが変わる?

 

5Gは大容量・高速・低遅延でどんな場面でも対応できる高性能ネットワークへと進化しました。どれくらい高速かというと、理論値最大速度が20Gbps(ギガビット毎秒)で、現在もっとも高速な4Gの理論値最大速度である1288Mbps(メガビット秒)と大きく差があるのです。また1秒間で通過できる容量は4Gの1000倍だともいわれています。

 

そんな5Gが実用化されるとどのような未来が実現するのでしょうか。

 

まずはオフィスや工場に置かれているロボットです。現在はWi-Fiでの接続が一般的ですが、Wi-Fiは環境によって不安定さを感じたり接続が途切れてしまったりするのです。そのため、通信の途切れが業務に支障をきたす場合は、有線LANを使って接続しています。

 

しかし、有線LANを使用していると、工場内の製造ラインを変えるときにLANケーブルの張り替え作業を行わなければならず、この作業は非常に面倒なものです。

 

Wi-Fiを使えば張り替えといった煩わしい作業をせずに済みますが、通信が不安定になったときにラインが停止してしまう可能性があります。ラインが停止すると損失が出てしまうので、安定した通信を得るためには有線LANを使わざるを得ないのです。

 

この厄介な仕組みを、5Gは変えてくれるのではないかと話題です。5Gは有線LANに負けない「極めて少ないタイムラグ」「途切れない」といった特徴を持ち合わせており、製造ラインが変更になったときも、5Gを使えばケーブルの張り替えが必要なくなります。

 

このことから、5Gが実用化されると企業内や工場内で使用している有線LANの置き換えが起こるのではないかといわれています。

 

また、先述の通り、医療の遠隔化や車の自動運転化、教育のオンライン化や農業のスマート化にも5Gが役立てられることが予想されます。

 

農業のスマート化では、データを駆使して戦略的に生産を行なったり、生産から流通、販売までをインターネットを通して連携したり、ビッグデータを活用して経験がなくても農業に取り組めたりするように進めていくことが可能です。そのためには5Gを使って瞬時にデータを集める必要があるのです。

 

◼️5Gの導入に向けて進んでいることとは?

 

では、5Gが実用化した際には企業にどのように導入されるのでしょう。

 

ローカル5Gで企業ネットワークを構築する方法は主に2つです。1つは自社で構築・運用する方法、もう1つは他社などの第三者に構築・運用を依頼する方法です。今後、ローカル5G構築・運用を行なったりサービスを提供したりする企業は増えてくるでしょう。

 

また、機内Wi-Fiサービスを提供しているGogoは、2021年にビジネスジェットや商用リージョナルジェットに5Gネットワークを導入する計画を進めていると、2019年5月に発表しました。

 

◼️まとめ

 

5Gは、4Gとは比べ物にならないくらい高性能を兼ね備えた「移動通信システム」であることが理解できたのではないでしょうか。

 

5Gが日常に入ってくることで、私たちの生活はより便利になることが予想されます。上手に生かしてよりよく充実した日々を過ごしましょう。