Wi-Fiの接続状況を変えるチャンネル設定とは

2020年1月12日

Wi-Fiを使ってネットやゲーム、動画などを見る際、混雑する時間帯に電波が安定しないことが多くあります。そのような場合は、スムーズにWi-Fiが使えなくなるのでストレスが溜まるという方も多いでしょう。そんなときおすすめなのが、Wi-Fiのチャンネルを変更することです。しかし、「Wi-Fiのチャンネル」と言われても、若干専門的な雰囲気もあり「ハードルが高そう……」と感じる方もいると思います。そこで今回は、Wi-Fiのチャンネルについて分かりやすく説明するとともに、チャンネルの変更方法やメリットについても紹介します。

 

そもそもWi-Fiのチャンネルとは

 

Wi-Fiのチャンネルについて、簡単に説明します。

 

Wi-Fiのチャンネルについて

Wi-Fiのチャンネルとは、通信に使う電波の周波数帯を指定するものです。たとえば、マンションなどの集合住宅の場合、狭い範囲にたくさんのWi-Fiルーターが集中するケースが多くあります。また、電子レンジなどの家電製品の中には、Wi-Fiと同じ周波数帯域を利用しているものもあり、こうしたケースにおいてはWi-Fiと電波干渉を起こす可能性があるのです。しかし、Wi-Fiを別のチャンネルに設定すれば、電波干渉を回避できる場合があります。

 

まず、Wi-Fiには、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」という2つの周波数帯域があります。さらに、これらを複数に細かく分割するものが、「Wi-Fiのチャンネル」です。

 

2.4GHz帯の場合は、1~13chまであり、1チャンネルごとに5MHzずつ周波数をずらして設定されています。ただし、1チャンネルごとの周波数帯が干渉する部分も多く、まったく干渉を受けないチャンネルは、「1ch」、「5ch」、「9ch」、「13ch」の4つだけです。さらに、チャンネルごとの周波数帯域が広いものだと、「1ch」、「6ch」、「11ch」の3つだけになってしまいます。

 

いっぽう、5GHz帯の場合はチャンネル数が19個あり、すべてのチャンネルが干渉しません。なお、5GHz帯のチャンネルは「W52」、「W53」、「W56」の3つのタイプがあるのですが、それぞれ使えるチャンネルは以下のように異なっています。

 

チャンネル・タイプ 利用可能なチャンネル
W52 36ch・40ch・44ch・48ch
W53 52ch・56ch・60ch・64ch
W56 100ch・104ch・108ch・112ch・116ch・120ch・124ch・128ch・132ch・136ch・140ch

 

各チャンネルに対応しているWi-Fiルーター

Wi-Fiの規格には、

 

・2.4GHz帯の規格:IEEE802.11b/11g/11n

・5GHz帯の規格  :IEEE802.11a/11n/11ac

 

の2つがあり、使えるチャンネル幅がそれぞれ異なります。

 

Wi-Fi規格 チャンネル幅
IEEE802.11b 22MHz
IEEE802.11a 20MHz
IEEE802.11g 20MHz
IEEE802.11n 20MHz/40MHz
IEEE802.11ac 80MHz/160MHz

 

Wi-Fiのチャンネルを変更するメリット

 

市販されているWi-Fiルーターの多くは、自動で他のWi-Fiルーターに干渉しないチャンネルに設定してくれるものが一般的です。ただし、家電製品などが発する電波との干渉に関しては考慮されていません。よって、手動でWi-Fiのチャンネルを調整することにより、さらに安定した通信チャンネルをみつけられる可能性があるのです。

 

Wi-Fiチャンネルの自動設定機能は、あくまでもWi-Fiルーターの電源を最初に入れた際、快適なチャンネルに調整してくれるという機能になります。したがって、周囲の電波環境が変わった場合には、ご自分で最適なチャンネルに設定することが必要です。ただし、電源を再度入れ直せば、最適なチャンネルに調整してくれます。

 

Wi-Fiのチャンネルを変更する方法

 

では、実際にWi-Fiのチャンネルを変更する方法について解説します。

 

使用中のWi-Fiチャンネルを確認する方法

使用中チャンネルの確認する方法は、パソコンで行うのがおすすめです。Windowsの場合は、コマンドプロンプトを立ち上げ、下記のコマンドを入力しましょう。

 

“netsh wlan show networks mode=bssid”

 

いっぽう、Macの場合は、ターミナルに下記のコマンドを入力すればOKです。

 

“/System/Library/PrivateFrameworks/Apple80211.framework/Versions/Current/Resources/airport -s”

 

Wi-Fiチャンネルの変更方法

Wi-Fiのチャンネルを変更するには、Wi-Fiルーター側の設定を調整する必要があります。PCを使う場合は、Wi-FiルーターのIPアドレスをブラウザに入力して、管理画面にログインしましょう。ただし、ログインのIPやPWにはメーカーごとに異なります。そのため、マニュアルなどで確認しておきましょう。

 

2.4GHzと5GHzの設定項目の中にチャンネルという項目があると思いますので、ここで現在使用中のチャンネルと違うものを選択すれば設定完了です。いっぽう、スマホの場合は、専用のアプリで設定できることも多いため、マニュアルやメーカーのホームページで設定方法を確認してみましょう。

 

電波干渉を確認する方法

 

最後に、Wi-Fiが電波干渉しているか調べる方法を紹介します。

 

PCで確認する場合

Windowsの場合には、「Wi-Fi Analyzer」というアプリを使うのがおすすめです。有料版もありますが、Wi-Fiチャンネルの電波干渉を調べるだけであれば、無料版でも十分でしょう。いっぽう、Macの場合には、「ワイヤレス診断」というアプリがデフォルトで搭載されていますので、そちらを利用すればOKです。使い方は、「Option」キーを押しながらWi-Fiメニューを開けば利用できます。

 

スマホで確認する場合

androidスマホの場合も、「Wi-Fi Analyzer」のアプリを利用するのがおすすめです。チャンネルごとにWi-Fiの強度が分かりますので、最適なチャンネルを見定めることができるでしょう。なお、iPhoneの場合には「Wi-Fiスキャナ」というアプリがありますのでお試しください。

 

マンションなどに住んでいる方には特におすすめ

 

今回は、Wi-Fiのチャンネルの説明や変更方法、メリットなどについて紹介しました。

基本的には、ときどきWi-Fiルーターの再起動などを行うことで、最適なチャンネルがセレクトされ通信環境が改善されると思います。特に、たくさんの人が住んでおり、人の出入りも多いマンションなどは通信環境が頻繁に変わる可能性が高いので、チャンネルの設定をときどき見直してみるのがおすすめです。