Wi-FiとBluetoothの違いって何?

2020年1月28日

スマホやタブレットなどの普及により、現在は多くの家庭でWi-Fiが導入されています。いっぽう、Wi-Fiと同じくらい普及しているのがBluetooth(ブルートゥース)でしょう。Bluetoothはイヤホンやスピーカー、パソコンのマウスといった周辺機器などの多くに利用されているため、どの家庭にも知らず知らずのうちに対応デバイスが増えているのではないでしょうか。ところで、Wi-FiとBluetoothはどちらも電波の一種になるため、「どっちも同じようなものでしょ?」と思われる方も意外に多いようです。しかし、Wi-FiとBluetoothは、電波という共通点があるものの異なる点もたくさんあります。そこで今回は、Wi-FiとBluetoothの違いについて解説しますので、知見を深めてみましょう。

 

Wi-Fiとはどんなものなのか

 

実は「Wi-Fi」と「Bluetooth」は、どちらも無線LAN規格の一種です。本章では、まずWi-Fiがどんなものなのか説明します。

 

Wi-Fiとは

Wi-Fiとは無線LANの規格の一種で、「IEEE 802.11」という規格に準拠したブランド名のことをさします。Wi-Fiは「Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)」と呼ばれる団体に認証されたものだけが、そのブランド名で商品展開することが許されており、Wi-Fiデバイスには必ず「Wi-Fi」のロゴが付いているのです。なお、Wi-Fi規格であるIEEE802.11には、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」、「60GHz帯」の3つ周波数帯があり、暗号化方式の組み合わせにより、大きく6種類に分かれています。

 

Wi-Fiに接続できるデバイス

Wi-Fiに接続してインターネットをする場合は、基本的にWi-Fiルーターと、スマホやタブレット、PC、ゲーム機といったWi-Fi対応デバイスがあればOKです。Wi-Fiルーターから発信される電波を受信できるデバイスであれば、Wi-Fiに接続してインターネットをすることが可能になります。なお、Wi-Fiの電波が届く範囲は非常に広く、2階建ての家などでも十分に利用できる点がメリットです。なお、Wi-Fiを使ってインターネットに接続する場合には、プロバイダーとの契約が必要になります。

 

Bluetoothとはどんなものなのか

 

いっぽう、Bluetoothも無線LANの規格の一種となるのですが、Wi-Fiとはその性質が大きく異なります。

 

Bluetoothとは

Bluetoothの無線LAN規格名は、「IEEE 802.15.1」です。そもそもBluetoothはエリックソン社の一プロジェクトとしてスタートしたものだったのですが、その後多くの会社がプロモーションに参加するようになり、日本でも2000年代前半頃からさまざまな対応デバイスが発売されるようになりました。

 

Bluetoothは近距離のデバイス同士における、通信のやり取りを可能にする無線LANの技術です。そのため、Bluetoothを利用する際には、対応するデバイス同士を「ペアリング」という方法で設定を行います。たとえば、スマホとBluetoothイヤホンをペアリングすることで、スマホで再生した音楽が聴けるようになるということです。

 

Bluetoothに接続できるデバイス

Bluetoothデバイスの代表例としては、イヤホンやヘッドフォン、スピーカーといった音楽用のデバイスや、マウスやキーボードといったパソコンの周辺機器、その他にもヘルスケア用のウェアラブルデバイスやラジコン(ドローン)などが挙げられます。

 

Wi-FiとBluetoothの違い

次に、Wi-FiとBluetoothの違いについて解説します。

 

通信速度の違い

Wi-FiとBluetoothの通信速度は、以下の通りです。

 

・Wi-Fi 11g、11a:54Mbps

11n:300Mbps

11ac:6.9Gbps

・Bluetooth:最大24Mbps

 

このように、通信速度に関していえば、圧倒的にWi-Fiの方が高速といえます。

 

通信可能な距離の違い

次に、電波の通信可能な距離ですが、Wi-Fiの電波は50~100mほど届きます。いっぽう、Bluetoothの電波が届く範囲は、せいぜい10 m程度です。そのため、Wi-Fiが中距離~長距離で通信を行う規格であるのに対し、Bluetoothは近距離で通信を行うための規格といえるでしょう。

 

周波数帯の違い

前述した通り、Wi-Fiの周波数帯には2.4GHz帯、5GHz帯、60GHz帯の3つが使われています。なお、Bluetoothの周波数は2.4GHz帯のみです。そのため、2.4GHz帯のWi-FiとBluetoothデバイスを近くで利用すると電波干渉が発生することがあり、通信がうまくいかなくなるケースがあります。ちなみに、電子レンジやワイヤレススピーカーが使用している周波数帯も2.4GHz帯になっており、こちらとWi-FiやBluetoothが干渉してうまく通信できなくなることもあるのです。したがって、電波を使うデバイスが狭い空間に複数ある場合には、電波干渉していないか注意しましょう。

 

ユースケースの違い

Wi-Fiはその通信距離と高速な通信速度を活かし、家庭のインターネット環境や社内ネットワークの構築などに利用されるのが一般的です。いっぽう、BluetoothはWi-Fiに比べ通信距離も速度も落ちるうえに、複数デバイスの接続もあまり得意ではありません。しかし、電力の消費はWi-Fiよりも少なくて済みますので、近距離にある2つのBluetoothデバイス同士をつなげ長時間利用するのに向いているといえるでしょう。

 

これでWi-FiとBluetoothの違いはバッチリ把握

 

今回は、Wi-FiとBluetoothの違いについて解説しました。Wi-FiとBluetoothは似ているようで、まったく違うものだということが分かっていただけたかと思います。今後、誰かにWi-FiとBluetoothの違いについて質問されたときには、ぜひドヤ顔で解説してあげてください。意外に知らない方が多いハズです。