Wi-Fiの2.4GHz帯と5GHz帯の違いとは?

2020年1月30日

Wi-Fiとは無線LANの規格の一種で、「Wi-Fiアライアンス」という団体が認可した「IEEE 802.11ac」に準拠した規格のことです。Wi-Fiの電波には主に「2.4GHz」と「5GHz」という2つの周波数帯が使用されており、それぞれメリットやデメリットが異なります。そのため、それらの特徴を理解しておくことで、ご自宅や会社などのインターネット環境をより快適なものにすることもできるでしょう。そこで今回は、Wi-Fiの周波数である2.4GHz帯と5GHz帯の違いについて解説したいと思います。

 

Wi-Fi規格における2.4GHz帯と5GHz帯の違い

 

Wi-Fiの通信規格「IEEE 802.11」には、2.4GHzと5GHzという2つの周波数帯が使用されており、規格ごとに利用できる周波数帯と通信速度が異なっています。

 

Wi-Fiの規格 周波数帯 最大通信速度
IEEE 802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE 802.11b 2.4GHz 11Mbps
IEEE 802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE 802.11n 2.4GHz、5GHz 300Mbps
IEEE 802.11ac 5GHz 6.9Gbps

 

Wi-Fiを利用する際やルーター購入する際には、どの規格に対応したデバイスなのか事前に確認しておきましょう。

 

2.4GHz帯の特徴

 

まず、2.4GHz帯を使ったWi-Fiのメリット・デメリットを説明します。

 

メリット:障害物に強く遠くまで電波が届きやすい

2.4GHz帯は壁や床などの障害物に強く、Wi-Fiルーターが置いていない部屋や、フロアが違う部屋などへも電波が届きやすい点がメリットです。また、2.4GHz帯は周波数が低いため、遠くまで電波が届きやすいというメリットもあります。しかし、こうした優れた特徴を持つ2.4GHz帯の電波は他のデバイスにも数多く使用されているため、そちらと電波干渉を起こす可能性があるのです。

 

デメリット:他のデバイスと電波が干渉しやすく遅い

前述した通り、2.4GHz帯の電波を利用するデバイスは非常に多いため、お互いの電波が干渉しやすい点がデメリットです。2.4GHz帯の電波が使われているデバイスの事例としては、電子レンジやITクッキングヒーターといった家電に加え、Bluetoothデバイスも含まれます。したがって、一般家庭で普通に使われている家電や電子機器の多くが2.4GHz帯の電波を発しており、その分お互いの電波が干渉する可能性も高くなるのです。たとえば、電子レンジの近くでBluetoothスピーカーを使うと上手く動作しなかったり、2.4GHz帯のWi-Fiで接続したスマホでネットを使うと遅くなったりするといったケースが考えられます。

 

また、2.4GHz帯はチャンネル数が5GHzよりも少なく、周波数の幅も狭いため、送信されるデータがチャンネルをはみ出してしまうケースもあり、さらに電波干渉が発生する可能性が高くなるのです。このような理由によって、2.4GHz帯のWi-Fiを使うと、インターネットの速度が遅くなったり、場合によっては切断されたりしてしまう可能性があります。

 

5GHz帯の特徴

 

次に、5GHz帯を使ったWi-Fiのメリット・デメリットについて説明します。

 

メリット:電波が干渉しづらく速い

5GHz帯を使ったWi-Fiのメリットは、電波が干渉しづらく通信速度が速い点です。また、5GHz帯はWi-Fi専用の周波数耐帯になっているため、2.4GHz帯のような他デバイスと電波干渉を起こす心配はありません。そのため、安定したインターネット通信が可能になるのです。さらに、5GHz帯は2.4GHz帯に比べ、チャンネル数が多く周波数帯も広いため、データがチャンネルをはみ出すことはなく安定した速度で大容量の通信が行えます。

 

デメリット:障害物に弱い

5GHz帯のデメリットは、障害物に弱い点です。したがって、壁や床といった障害物があった場合には、電波が遠くまで届きにくいというデメリットが発生します。そのため、5GHz帯の通信速度は速いのですが、もし電波が届きづらい状況になった場合には、ルーターと同じ部屋でWi-Fiを使うようにするか、中継地点にルーターを置くといった工夫が必要になるでしょう。また、5GHz帯に対応しているWi-Fi機器も意外と少ないため、ご自宅のWi-Fiデバイスが対応しているか確認しておく必要もあります。

 

Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯どちらを使うべきか?

 

ここまで2.4GHz帯と5GHz帯のメリット・デメリットについて紹介してきましたが、「結局、どちらを使うべきなの?」と思われる方もいるでしょう。ズバリ、結論から言えば、可能であれば5GHzのWi-Fiを使うのがおすすめと言えます。前述した通り、通信速度が速く、安定した通信が可能になることが理由です。ただし、あくまでも「5GHz帯の電波が十分に届く範囲でWi-Fiを利用する」ということが前提になります。そのため、障害物が多い場所やWi-Fiルーターから遠い場所でWi-Fiを使いたいような場合には、2.4GHz帯のWi-Fiを利用する方が安定した通信が行える可能性が高いでしょう。

 

したがって、ご家庭などで5GHzのWi-Fiを利用している際、速度が低下したり通信が切断したりする場合には、2.4GHz帯で再接続してみることをおすすめします。可能であれば、Wi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの両方に対応したモデルを購入しておくのがベストです。

 

どちらも一長一短

 

今回は、Wi-Fiの2つの周波数帯である、2.4GHz帯と5GHz帯のメリット・デメリットなどについて解説しました。どちらの周波数帯も一長一短あるため、可能であれば両方を上手く使い分けることが快適なWi-Fi通信への近道だと言えるでしょう。今回紹介した内容を参考に、いつもお使いのWi-Fi環境が少しでも改善されれば幸いです。