モバイルWi-Fiとスマホのテザリングを比較!どちらがお得なの?

2020年2月24日

「モバイルWi-Fiルーター」と「スマホのテザリング」。結局のところは、どちらもインターネットに接続できるサービスであるわけですが、通信環境やデータ容量、月々の利用料金などには差があります。では、モバイルWi-Fiルーターとスマホのテザリング、どちらがよりお得なのでしょうか。今回は、それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較してみました。

 

モバイルWi-Fiルーターとは?

モバイルWi-Fiルーターとはインターネットに接続できる小型で軽量、かつ持ち運びが可能な通信端末です。では、どのような端末で何に使えるのか、もう少し掘り下げていきましょう。

 

ネットに接続できる小型の通信端末

モバイルWi-Fiルーターは「中継機器」のような役割をしている通信端末です。キャリアや通信事業者の基地局から電波を受信し、それをタブレットやパソコンなどに中継する。反対にタブレットやパソコンからの電波は、基地局にまで送信するといったような仕組みです。

 

タブレットやパソコン以外にも、ゲーム機やスマートフォンなどWi-Fi対応の端末であればどれでも接続できます。「ポケットWi-Fiルーター」とも呼ばれ、ポケットに入れて持ち運べるほどコンパクトで、外出先でも気軽にインターネットを楽しめるとあって人気です。

 

モバイルWi-Fiには長期契約とレンタルがある

モバイルWi-Fiルーターの利用方法としては、主に「長期契約」と「短期レンタル」があります。

 

長期契約とは「月額料金」が発生するタイプです。au、ドコモ、ソフトバンクの「3大キャリア」も提供していますし、 UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」のようにモバイルWi-Fiルーターに特化したサービスもあります。また、最近ではY!mobileの「ポケットWi-Fi」を始め、格安SIM系もサービスを提供していて選択肢が多いのも特徴です。

 

短期レンタルとは1日から数日、1週間など「決められた期間」のみ使用できるタイプです。国内向けにはau、ドコモ、ソフトバンクの3大キャリアの他に、Wi-Fiレンタルどっとこむ、みんなのWi-Fiなど。海外向けにはイモトのWi-Fi、GLOBAL Wi-Fi、JAL ABC、さらにイギリスデータやタイデータなどその国ならではのサービスも提供されています。

 

モバイルWi-Fiルーターのメリット・デメリット

モバイルWi-Fiルーターはポケットに入るほどコンパクトで、外出先でもインターネットを楽しめる。メリットばかりに思えますが、デメリットもあるのでそれぞれ確認してみましょう。

 

モバイルWi-Fiルーターのメリット

モバイルWi-Fiルーターの一番のメリットは、それ単体でインターネットに接続できる点です。自宅にインターネットケーブルを引き込んで、室内には配線をして、と回線工事をする必要がありません。モバイルWi-Fiルーターがあれば引越したその日からインターネットを楽しめます。

 

また、自宅だけでなく、カフェや公園など外出先でも同じようにインターネットに接続できるのもモバイルWi-Fiルーターならではでしょう。最近では新幹線や地下鉄、地下街など電波の届きにくい場所でも接続できるようになっており、その利便性はさらに高まっています。

 

この後登場するスマートフォンでもインターネットはできますが、データ通信量の制限が問題です。一般的に動画を2時間視聴すると1GBのデータ通信量を消費します。もし、スマートフォンで動画ばかり視聴していると、すぐに1ヶ月のデータ通信量を超えてしまうでしょう。モバイルWi-Fiルーターにもデータ通信量はあるものの、併用すれば全体でのデータ通信量を増やせます。

 

モバイルWi-Fiルーターのデメリット

外出先でもインターネットを楽しめる、と紹介しましたが、必ずしも「どこでも」ではありません。というのも、スマートフォンと同様に、モバイルWi-Fiルーターも電波のエリア圏外ではインターネットに接続できないです。自宅がエリア圏内なのは絶対条件。学校や会社、通勤・通学ルートなど普段の行動範囲もエリア圏内でないとかなり不便です。しかし、先述したように3大キャリアを始め、様々な通信事業者がサービスを提供しています。山奥や限界集落のようなごく一部の地域以外は、まずどこかのサービス圏内なので安心してください。

 

また、モバイルWi-Fiルーターはポケットに入るほどコンパクトなのが魅力ですが、それがゆえにバッテリーの容量が少ない。常に基地局と通信させているとすぐにバッテリーが切れてしまうのが難点です。ただし、最近では連続10時間以上、待機1,000時間以上の使用に耐えられる大容量機種も増えています。それに予備バッテリーを携帯したり、カフェや会社で充電したりして対策すればバッテリー切れに悩まされる心配もありません。

 

モバイルWi-Fiルーターにもスマートフォンと同様に、大抵のプランに1ヶ月のデータ通信量が定められています。例えば、「7GB」の制限があったとして、データ通信量を超えると通信速度が著しく制限されるわけです。メールやウェブ閲覧くらいであれば制限中でも問題ないのですが、音楽や動画を視聴するのは辛いところ。けれども、WiMAXやY!mobileのように「無制限」のプランを提供している通信事業者もあるので、普段からたくさんのデータ通信量が必要な方はそれらのプランを選択すればいいだけです。

 

メリット デメリット
・配線や回線工事をせずに利用できる

・場所を選ばずインターネットができる

・複数の端末で同時に接続できる

・スマートフォンの通信量を圧迫しない

・回線によって対応エリアが存在する

・バッテリーが切れたら使えなくなる

・月や日で通信制限が設けられている

・別途で契約するためコストがかかる

 

 

スマホのテザリングとは?

テザリングとはスマートフォンのモバイル通信回線を他の端末とシェアできる機能です。では、モバイルWi-Fiルーターと同様に、テザリングの特徴についてもう少しご説明しましょう。

 

スマホの通信機能をシェアできる

スマートフォンのモバイル通信回線を利用して、キャリアの基地局と他の端末との通信を中継する。先ほど登場したモバイルWi-Fiルーターと同じように、スマートフォンが「中継機器」のような役割を果たすわけです。なお、大抵のキャリアでは提供されているので、スマートフォン側にテザリングの機能があり、Wi-Fiなどに対応する端末があれば利用できます。

 

テザリングの使い方はスマートフォンのワイヤレス設定から「テザリング」の項目を有効にするだけ。ちなみに、iOS端末であれば「モバイルデータ通信」から「インターネット共有化」を有効に、Android端末であれば機種によって異なるもののワイヤレス設定に項目があるはずです。ただし、テザリングは第3者にも回線が開かれた状態になります。無断で接続されるリスクもあるので、テザリングを利用する際には、忘れずにパスワードを設定しましょう。

 

テザリングの種類と特徴

テザリングにはWi-Fi、USB、Bluetoothの3種類のどれかの通信方式が使用されています。

 

Wi-Fi接続とはモバイルWi-Fiルーターでも使用される通信方式で、有線ケーブルは必要ありません。そして、Bluetooth接続よりも回線速度が速いのが魅力です。その反面、バッテリーの消費は激しく、USB接続と比較するとセキュリティはどうしても劣ります。

 

Bluetooth接続とはイヤホンやスピーカー、キーボードなど様々な機器に採用される汎用的な通信方式です。Wi-Fi接続と同様に有線ケーブルは必要なく、さらにバッテリーの消費は少ない。しかし、近距離通信に向いている技術なので、通信速度は遅くなります。

 

USB接続とはUSBケーブルで端末同士を直接接続する通信方式です。有線ケーブルを必要とするため通信距離はあまりないものの、Wi-Fi接続やBluetooth接続よりも通信速度は速く、バッテリーの消費も少ない。さらに、セキュリティも高いなど優秀な通信方式です。

 

ただし、Wi-Fi接続やBluetooth接続は1度に複数の端末と接続できるのに対して、USB接続では1台のみ。スマートフォンの携帯性、利用環境を考えるのなら前者が便利でしょう。

 

スマホのテザリングのメリット・デメリット

インターネット調査「Fastask」によると、2019年時点でのスマートフォンの普及率は8割を超えました。スマートフォンさえあれば利用できる、というテザリングのメリットが浮き彫りになったわけです。しかし、同時にデメリットもあるので合わせて見ていきましょう。

 

スマホのテザリングのメリット

テザリングはキャリアや通信事業者と「オプション契約」を結ぶだけで利用できます。プランによってはすでに含まれていることもあり、その場合はオプション契約さえ必要ありません。さらに、モバイルWi-Fiルーターのような他の通信端末を別途契約する必要もない。スマートフォンさえあればすぐにでも利用できることが、テザリングの一番のメリットです。

 

また、スマートフォンはすでに誰しも所有している一般的な通信端末ですし、携帯性にも優れているので持ち運びのストレスはまずありません。モバイル通信回線は全国に張り巡らされ、モバイルWi-Fiルーターの通信網よりも広範囲です。どこでも・いつでも気軽にインターネットを楽しめる。「手軽さ」に関してはモバイルWi-Fiルーター以上に魅力的でしょう。

 

スマホのテザリングのデメリット

一見するとモバイルWi-Fiルーターよりもメリットが印象的なテザリングすが、あくまでスマートフォンのプランで利用できるサービスです。そのため、スマートフォンのプラン内容によってはデータ通信量をすぐに消費してしまい、速度制限がかかってしまう可能性も。スマートフォンではアプリなどでも通信していますから、必要なときに使い勝手が悪くなってしまいます。

 

また、データ通信はバッテリー消費が激しいので、テザリングを利用するとスマートフォンのバッテリーもすぐに消費してしまいます。頻繁にテザリングをしていると外出中にバッテリーが切れてしまい、電話さえできなくなる。テザリングはあくまで一時利用に向いたサービスです。

 

さらに、機種の性能によりますが、テザリングをしているとスマートフォンの処理能力を大きく使用します。テザリング中は他のアプリの動作が遅くなったり、電話の着信を取れなくなることも。スマートフォンの他の機能まで制限されるのは、無視できないデメリットです。

 

メリット デメリット
・スマホだけで他の通信端末は必要ない

・場所を選ばずインターネットができる

・対応エリアがモバイルWi-Fiよりも広い

・スマホの通信量を圧迫する

・スマホがバッテリー切れになりやすい

・他の機能の動作に影響する場合がある

 

 

Wi-Fiとテザリングはどちらがお得なのか?

ここまでモバイルWi-Fiルーターとスマートフォンのテザリングの特徴、メリット・デメリットをまとめてきました。では、結局のところどちらがより使い勝手がいいのでしょうか。

 

通信容量や回線品質なら「モバイルWi-Fiルーター」

外出先で頻繁にインターネットを利用する、音楽や動画などデータ通信量をたくさん消費する場合にはモバイルWi-Fiルーターがおすすめです。また、モバイルWi-Fiルーターであれば待機中はデータ通信量をほとんど消費しないですし、機種によっては連続起動時間、待機時間も長いので必要なときに使用できます。日常使いはもちろん、ビジネス利用でも有用でしょう。

 

利用頻度が少ないのなら「テザリング」

データ通信量はあまり必要ないし、コストはできるだけかけたくない。そして、外出先ではパソコンやタブレットなどでインターネットを使用することがある場合には、スマートフォンのテザリングがぴったりです。モバイルWi-Fiルーターを別途契約すると1ヶ月に数千円はかかりますが、テザリングであればオプション契約で数百円から無料のことさえあります。

 

モバイルWi-Fiは「お試し」もできる!

なお、テザリングであれば大抵の方はスマートフォンをすでに所有しているのですぐに試せます。そして、実はモバイルWi-Fiルーターでも一部の通信事業者で「お試し(無料)」が提供されていて試せるのです。例えば、UQ WiMAXのモバイルWi-Fiルーター「Try WiMAX」では15日間のお試しサービスが。どちらを選ぶにせよ、まずは両方を試してみて決めるのもひとつの手です。

 

利用目的や頻度に合わせて考えてみよう

今回、モバイルWi-Fiルーターとスマートフォンのテザリングの特徴、メリット・デメリットをご紹介してきました。どちらのサービスも、外出先でインターネットを楽しめる、という点では同じです。しかし、モバイルWi-Fiルーターはスマートフォンのデータ通信量を圧迫せずに利用できる反面、別途で契約するためコストがかかる。テザリングはスマートフォンの広範囲なエリアで利用できますが、データ通信量やバッテリーの消費が気になるところです。

 

つまり、結局のところはどちらにも一長一短があるので、利用目的や頻度に合わせてどちらにするか決めるのがいいでしょう。どちらにせよ外出先でも自由にインターネットを利用できるのはメリットですので、ぜひ上手に活用して快適なインターネットライフを楽しんでください。