飲食店がWi-Fiを導入するメリット・デメリット

2019年8月9日

最近、日本の飲食店でもフリーWi-Fiが使えるところが増えています。また、2020年に向けて総務省が主体となり、さまざまな場所にフリーWi-Fiが設定されはじめたということで、徐々に快適なネット環境が整いつつあるようです。こうなってくると、長期間滞在する可能性が高い飲食店においては、フリーWi-Fiの設置がマスト化することが予想されます。そこで今回は、飲食店経営者向けにフリーWi-Fi導入のメリット、デメリットおよび、導入時の注意点を紹介したいと思います。

 

飲食店がフリーWi-Fiを導入するメリット

 

フリーWi-Fiを導入すると、飲食店側にたくさんのメリットがあります。

 

集客効果UP

最近は、ほぼすべての人がスマホを持っていますが、外出中は通信制限になるのを気遣い、思うようにネットやゲームなどを利用できない人も多いものです。しかし、Wi-Fi環境であればそうした悩みから解放されるため、飲食店にフリーWi-Fiを導入することで「この店にしよう!」というきっかけにつながります。そのため、必然的に集客のチャンスが増える結果となるのです。

 

ビジネスパーソンやSOHOワーカーを取り込める

ネットの利用がマストのビジネスやSOHOワーカーなどにとって、フリーWi-Fiは非常に魅力的です。よって、仕事をしながら食事も取れる環境を提供することで、常連になってくれるお客様も増える可能性もあるため、フリーWi-Fiの導入で飲食店の収益UPに貢献できるでしょう。

 

アイドルタイムを減らせる

フリーWi-Fiを導入すると、前述したビジネスマンやSOHOワーカーなど比較的長居するお客様が増える傾向にあるため、お店にまったくお客様がいない時間が減ることになります。そのため、これから来るお客様から見ると、お店が繁盛しているように感じられるので比較的入店しやすくなるわけです。その結果、午後のあまりお客様が来ない時間の集客がしやすくなり、アイドルタイムを減らすことができます。

 

飲食店がフリーWi-Fiを導入するデメリット

フリーWi-Fiを導入すると、店舗側にデメリットも発生するため注意が必要です。

 

店の回転率が低下

前述した、長居するお客様が増えるというメリットは、裏を返せば店の回転率が下がるデメリットとも取れます。フリーWi-Fiがある店には、ネットを利用して仕事をする人や、ネットやゲームに熱中した人などが長時間入り浸る可能性が高いので、どうしても回転率が下がってしまうのです。

 

そこで、回転率が下がるデメリットへの対策として、店内が込み合ってきた際、追加注文をせずに長居するお客様に声掛けを行うと効果的でしょう。

 

店の雰囲気が壊れる可能性がある

フリーWi-Fiを導入すると、スマホを使いこなす若年層のお客様が増える傾向にあります。そのため、オシャレな雰囲気の店や、落ち着いた雰囲気の店の場合、お店の雰囲気が壊れる可能性も否定できません。カジュアルなお店やカフェなどであれば問題ありませんが、これまで築き上げてきたお店の雰囲気が壊れることで、顧客が離れてしまう可能性もありますので、慎重に対応を検討する必要があるでしょう。

 

そこで、フリーWi-Fi目的の若年層の来店が増えた場合には、先程と同様食事が終わってもまったく帰るそぶりを見せないお客様への声掛けや、Wi-Fiの同時接続台数を減らす工夫なども必要になります。

 

  • 客単価が下がる可能性がある

フリーWi-Fi目当てで飲食店に来るお客様の最大の目的は、当然ながらフリーWi-Fiの利用です。そのため、料理の注文は二の次となります。よって、ドリンクなど安価なメニューしか注文しないお客様もいるため、客単価が下がる可能性もあります。ですので、飲食店にフリーWi-Fiを導入する際には、メニューの値付けを見直した方が良い場合もあるでしょう。

 

Wi-Fiを導入する際の注意点

 

最後に、飲食店にフリーWi-Fiを導入する際の注意点を紹介します。

 

パスワードは必ず設定する

フリーWi-Fiのパスワードを設定しないと、誰でも利用できる状態になるため、店舗外から勝手に利用される可能性があります。そのため、パスワードは必ず設定し、店舗を利用するお客様だけしか利用できないようにしておくことが重要です。

 

動画サイトやサブスクリプションサービスのBGM利用はNG

よく、「YouTube」などの動画サイトや、「Spotify」や「Apple Music」といったサブスクリプションサービスの音楽コンテンツをBGMとして利用している飲食店をみかけますが、これは完全に違法です。BGMとして利用したい場合には、著作権や著作隣接権をクリアする必要があり、レコード会社や事務所などから許諾を得る必要があるのですが、現実的ではありません。そのため、店舗でBGMを流したい場合には、USEN(有線)など法人向けの音楽サービスを利用するようにしましょう。

 

店舗側と顧客側の回線を分けておく

お客様が利用するフリーWi-Fiの回線と、店舗スタッフが利用するWi-Fiの回線は必ず分けるようにしましょう。お客様用と店舗スタッフ用の回線を同じものにすると、同時接続数が増え、ネット接続に影響が出る可能性があります。そのため、お客様に快適なWi-Fi環境を提供できなくなる可能性があるのです。また、回線を分けることで、飲食店側のセキュリティ強化につながるというメリットもあります。

 

ネット接続できる飲食店は当たり前に

 

今回は、飲食店経営者向けにフリーWi-Fi導入のメリット、デメリットおよび、導入時の注意点について紹介しました。今後、2020年に向け、フリーWi-Fiがある飲食店は普通になっていくでしょう。時代の波に乗り遅れないよう、早めに対応することをおすすめします。